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ふくらはぎがつる!靴下を2重履きする方はふくらはぎが攣りやすい状況を作ってしまいます。ふくらはぎがつる方へマッサージするだけでは問題解決しません〜触覚の大切さ編〜

夜などふくらはぎが攣ってしまうと相談される方が多いのですが、

「ふくらはぎの血流が不足して攣ってしまうんです」

「足の筋肉が不足しているんです」

と言われたりしませんか?

または感じたりしませんか?

 

 

寒さのせいでふくらはぎがつりやすくなっているのかも?と思うかと思います。

しかし、それは違うところが原因となっていることが多いのです。

 

 

血流が悪い

筋肉が足りない

 

とよく言われる事を無しにして、本当の原因を記事にしてみました。

 

記事の中にはちょっとした体験ワークもありますので、ぜひ試してください。


ふくらはぎの固さに関わるちょっと難しい感覚のお話


 

人間の動作における「感覚」とは

  • 嗅覚
  • 味覚
  • 触覚
  • 聴覚
  • 視覚

で構成される「五感」

自分で自覚しやすい感覚、自分で意識しやすい感覚があります。

 

 

そのほか自分が意識してコントロールできない感覚があります。

それは

「前庭覚(平衡感覚)」という重力と運動に関する感覚

例えば、身体の揺れや回転(乗り物に乗って揺れていると感じる感覚)、地球の重力を感じる感覚(飛行機の離陸際に重力を感じる感覚)を言います。

 

他に

「固有覚」という筋肉と関節に関する感覚

筋肉や関節に存在する感覚器によって姿勢や空間における位置を感じる感覚

暗闇の中、部屋の電気のスイッチを探し当てたり、スイカ割りで2m先のスイカを割ることができるのはこの感覚のお陰です。

 

この7つの感覚が備わっていることで様々な動作が可能になります。

運動(歩いたり、しゃがんだり)をするための基本動作に不可欠な感覚となります。

 


感覚がふくらはぎの攣りに関係しているの?


お風呂で身体を温めてもふくらはぎが攣ってしまう、マッサージやストレッチをしても一向にふくらはぎが固いままで柔らかくならない方がいらっしゃいますが一体何が原因なのかをお伝えいたします。

 

 

身体の運動においては「触覚」「視覚」「前庭覚」「固有覚」の統合が重要になってきます。
この4つの感覚がうまく連動して働くことにより動作がスムーズになります。また、身体のコントロール可能になり運動パフォーマンスを上がります。

 

 

この連動がうまくいかない状態になれば、身体を制御できずに身体を安定させようと様々なところが緊張し固さが生まれてきてしまいます。筋緊張もこれが理由で固くなってしまいます。

 

 

この四つの感覚において特に動作において注意が必要なのは「触覚」です。

多くの人が見落す感覚の一つなのですが、とても重要な感覚なのです。

「触覚」の情報の正確さが私たちの身体の動きに重要な固有覚の土台となり、スムーズな運動の連動を生むことができます。

 

ちょっとした触覚の鈍さが身体の連動を損なってしまうのです。

 

 

この触覚の重要さを体験してもらいたいワークがあります。


ふくらはぎの固さが「触覚」に関係する??簡単なワーク


 

それではworkを行います。

他の誰かとペアになってやってみてください。
ご自身でも大丈夫ですがやってみましょう。

 

 

 

まずはこの3パターンを行ってもらいます。

  1. 裸足で目をつぶって片足立ちをする
  2. 靴下を履いて目をつぶって片足立ちをする
  3. 厚手の靴下を二重履きをして目をつぶって片足立ちをする

 

このworkをしている時に各パターンで、ふくらはぎの筋緊張を感じてもらいたいのです。

 

 

いかがでしょうか?

 

 

2、3ではふくらはぎの筋緊張が増しているのがお判りでしょうか?

1と同じ動きをしているのにも関わらず、ふくらはぎの筋肉の緊張の差がでているのがわかりますか?

 

 

 

足の裏の「触覚」が遮断されて、感じることができなくなった「触覚」をカバーするために、ふくらはぎの筋肉が過剰に緊張して固有覚の感覚入力を増加させるという身体の反応がでてしまうんです。

 

 

足裏の触覚が鈍ったから、身体の平衡感覚が損なわれてふくらはぎや太ももなどの筋肉の緊張を生み、身体を安定させようとする反応が出ていまっているのです。

 

 


簡単なトレーニング方法


ではどのようなトレーニングを行えば良いのでしょうか??

 

実は簡単なトレーニングがあります。

 

 

誰でもできるトレーニング方法をご紹介します。

 

  1. 大きな桶に砂浜の砂を入れます。
  2. 底からくるぶしの下くらいまで砂を敷き詰めます。
  3. その上を裸足で足踏みしましょう。

 

これだけです。

 

または、

 

  1. 人工芝をホームセンターなどで購入して
  2. 人工芝の上を足踏みする

 

 

本来は公園の芝生の上を裸足で歩いたり、砂浜を裸足で歩いたりするのが一番良いトレーニングになります。

レベルを上げるなら、バランスクッションを2つ用意してその上を足踏みするという方法です。これは転倒の可能性もあるので足裏の感覚が徐々に戻りつつある方が対象ですので初めは裸足で足踏みを行いましょう。フローリングの床よりは刺激がある方が良いと思います。

 



まとめ


ふくらはぎが緊張して張ってるから攣ってしまうと思い、ストレッチやマッサージを行う方も多いですがなかなか治らない。そんな時、実際には原因となっているものは足の裏の「触覚」の入力の低下によるものが多いのです。

 

そのような時は「触覚」の感覚入力低下に対してアプローチしない限り、ふくらはぎの張りや筋緊張の根本原因の解決にはなりません。また、膝の痛みや股関節の痛み、シンスプリントなどの下腿の問題も大きく関係してくるのです。

 

まとめ

内科的問題や身体の栄養素(ミネラルバランス)の問題以外のふくらはぎの攣りは、足裏の「触覚」の感覚入力の低下によって発生しているものが多くある。

 

マッサージだけではなく感覚入力へのアプローチを行うことで解決することが多いのです。

 

参考文献

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